こんな疑問にお答えします。
☑記事の内容
・無在庫転売を本気で実践した1年間を振り返る
・無在庫転売のリスクは特大
・無在庫転売は違法なの?
☑記事を書いている人
現在は中古せどりを実践している私ですが、数年前に無在庫転売を実践した事があります。1年間本気で実践しました。
無在庫転売と言うワードはせどりに興味を持って実践されてる方なら聞いたことはあるかと思います。
今回は実践した経験を基に無在庫転売について解説します。
無在庫転売を本気で実践した1年間を振り返る
私が無在庫転売をしていたのは数年前ですが、無在庫輸入を実践しました。
当時見ていたある情報発信者の方のメルマガで興味を持ってセミナーに行きました。
セミナーの内容は本当に衝撃で当時、有在庫物販の経験しかなく中古せどりの面倒くささに疲れていた私はこんな気持ちでした。
そんな感じで当日スクールへの参加を決めました。
中古せどりと無在庫輸入を併用したら最強だなんて盛り上がってた記憶があります。
売れたら仕入れればいいなんてノーリスクで最高じゃないと当時は興奮してました。
仕入れた在庫が売れなかったり、売れても利益がないなどの経験をいやというほどしていたので在庫リスクのない「無在庫販売」にそれはそれは魅力を感じましたね。
スクールでも資金がかからない、在庫リスクがない、この手法で稼げなければ何をやっても稼げませんよなんて言われてましたね。
ただし想像以上に難易度は高くスクールが開始になってからは有在庫物販は一時休止して無在庫1本で取り組みました。
ちなみにツールを使い一定の利益を加味し大量出品し売れたら海外のAmazonから輸入する手法でした。
当時200人以上の参加者がいまして、それはみんなやる気で賑やかでしたね。
私も2か月ほど後に初受注があった時には最高に気分が高揚したのを思い出します。
受注が入るとみんなで「おめでとう!おめでとう!」の嵐で、雰囲気も良くとにかく賑やかでした。
大きな資金を必要としない手法のわけですから、それはみんなやる気になりますよ。資金勝負にならないですからね。
ただ出品数が増えてくると出品が削除されたり、知財のメールやら色々な問題が出てきてアカウントが停止になるメンバーも増えてきました。
・1日の出品数を守って出品数を増やせば簡単にアカウントは停止しない
・サブアカウントを作って万が一に備えるのも大事
上はスクールに入った時に講師の方が言っていた事です。
私もアカウント審査は何回も入りましたし知財のメールも何度も来てました。
実際にアカウントが停止になった事はなかったのでおそらく大丈夫だろう。
だからAmazonからの重要なお知らせのメールにもまた来たか。。くらいの感じでしたね。
出品数が増えるにつれてAmazonからのメールも増えてきます。
万が一に備えてサブアカウント作るといってもなんだかんだ大変ですよ。私は作らず1つのアカウントで実践してました。
時間は経過し3カ月もするとめっきりと塾も活気がなくなり、やる気をなくさずに継続している人だけが活動している状況に・・
私も継続してやってました。出品数増やしたりライバルセラーを分析したりの毎日でした。
情報収集をしてどうやって売れるようにするかを分析する日々でした。本当に一生懸命作業に取り組んでたんですよ。
そうやって気持ちを継続できていたのは塾講師の方のこういった教えでした。
・出品数が増えてくれば売れ出してこのくらいの利益が見込める。
・ある時に突然売れるようになる。
・アカウント停止から復活すると売れるようになる。
講師の方の売上利益はすごかったです、なんとか同じようになりたいと思って日々取り組んでましたね~
一生懸命やればいつか必ず成果がでると思っていたんですよ。ただですね、やっと売れたと思ってもこんな感じでした・・・
・受注した商品を購入するも転送業者からいっこうに発送されない
・なかなか税関を通過しない、はるばる海を渡ってやっと届いた商品の付属品が付いていない。
・商品が売れてやっとの事でお客様に商品をお届けできたと思ったら返品になる
・売れた商品が海外で手に入らず、国内で見つけた在庫を購入しお届け、赤字になる
・売れても配送リードタイムの長い自己出荷だったので本業中にお客様への電話対応・・・
振り返ってみると、受注から商品お届けまでスムーズに事が運んだことの方が少なかったような・・
何点か思い出深い?取引を振り返ります。
SSD、4連続キャンセル事件
高単価なSSDに受注がまとめて4件入って大喜びでしたが、カタログ違いで全てキャンセルしなければならない状況に、、
確か実際は20万円ぐらいする商品が3万円ほどで出品され売れてしまいました。
もちろん全てのお客様の注文を仕入れてお届けしたら破産してしまうので、キャンセルせざるをえませんでした。
連続で取引キャンセルしたらアカウントがイエロー?レッド?、いつ停止してもおかしくない、かなり危険な状況に陥りました。
100均でも売られていないレベルのタマゴ置き
なんだか、お金持ちのご家庭でしか使われないようなタマゴ置きが売れました。
はるばる海外からやっと届きましたが、100均にも売ってないようなショボいのが届きました。見た瞬間これは・・とびっくりしました。
販売価格はたしか2万円くらいだったか、ドキドキしながら発送しましたが返品はされず、私だったら見た瞬間に投げつけるレベルでした。
蓋のないゴミ箱
蓋つきのおしゃれなダストボックスが売れて沖縄に発送したんですがフタがないとの事
注文し直してなんとか正常品をお届けする事ができたんですが、回収したごみ箱は、蓋はないしそもそも破損してました。
結構高かったのでデスクの下で使ってますが、大きくて少しじゃまです。
おしゃれな時計
Amazonのカタログ表記と仕様が違うので返品しますとの事で受けました。海外取引だと日本と違い簡単に返品できません。
結局使ってます。これはいい時計
左上にチラッと見えるエルモも海外から輸入した物ですね。なんだか懐かしい・・・
こんな感じですが、それでもいつか売れるようになると希望を持ってやってたんですよね~
ただ1年経過したころに、このまま稼げるようになっても稼ぎ続けることはできないなとやっと冷静に考えられるようになりました。
もう一回一回の取引に時間がかかり手間がかかりすぎるんですよ、それなりに利益が取れたとしても割に合いません。
何よりも今は大丈夫だけどいつアカウントが停止になるかわからない不安な状況で取り組みたくないという気持ちが強くなりました。
あくまで私が実践した当時の無在庫転売についてですが、思いのほかこの手法は労力がかかり難易度が高かったです。
しかもスクール期間中に、ひょんなことからスクール主催の講師の方のコンサル生は、簡単に言うと「売れやすい条件で出品できるツール」を利用していることを知りました。
地道にセラーリサーチをしたり、雑誌で話題の商品情報を集めたりとかなりの時間をかけて作業していた私は何とも言えない気持ちになりましたね。
それに加えて、無在庫を経験した事によりいろいろ比較できたので、有在庫の中古せどりがどれだけ簡単なんだろうと思いましたね。やっと目が覚めました。
無在庫転売のリスクは特大
在庫を持たなくて良いのでリスクが低いと言われる手法の無在庫転売には大きなリスクが存在します。
・大量出品によりメンテンナンスが追い付かない
・Amazonからのメールは止まらない
・商品が国内に届くまでがとにかく大変
大量出品によりメンテンナンスはしきれない
ツールを使った大量出品はメンテナンスがしきれません。これにより発生するのは在庫確保ができないという事態です。
無在庫転売は商品が売れたら、注文が入ったら仕入れるという流れなので、売れた時点で在庫が確保できない問題が頻繁に発生します。
在庫が手配できなければ大きな問題になります。注文キャンセルになればクレームにもなりますしストアの評価も下がります。
他のプラットフォームで無在庫をやったことはないので、詳しくは言い切れませんが、
無在庫転売という手法は購入者に迷惑をかけてしまう可能性がかなり高いビジネスモデルだと感じます。
またキャンセルによるアカウントヘルスの悪化を恐れて、アメリカAmazonで在庫切れの商品を国内で調達し赤字になった事も何回かありますね。
アカウントの状態を維持するために赤字を計上するんです、本当に何をやってるんだろうといった気持ちになりますよ。
Amazonからのメールは止まらない
知財や商標権の侵害メールは止まりません、出品数が膨大になるので確実に防ぐことはできません。
販売アカウントに影響を及ぼすメールなのでリスクが高すぎます。
こんなメールはもう何回ももらいました。
出品数が膨大になるのでこういったメールが止まらないんですよ。
・商品が国内に届くまでがとにかく大変
私の実践していた手法だと、海外の転送業者に商品を送ってもらうわけですがとにかく時間がかかります。
問題なのは注文してから商品のお届けまでにかなりの時間を要する事で、国内に届くまでの間に何回もお客さんにメールを送らなければなりませんでした。
購入するセラーによってはものすごく時間がかかったり、国内のようにスムーズなやりとりができないのでとにかく大変でした。
そもそも薄利多売でない手法ですが、大きな利益が得られるにしてもリスクや労力がかかり過ぎて割に合いません。
無在庫転売は違法なの?
結論、無在庫転売自体は違法ではありません。
ブランドファッションサイトのBUYMA(バイマ)などは商品を出品し注文が入ると仕入れて発送なので無在庫前提のモデルもあります。
ただし販売するプラットフォームによっては禁止されています。
人気フリマアプリのメルカリやラクマ、ヤフオクなども禁止されていますね。ここ数年でものすごく厳しくなりました。
Amazonにおいては規制は設けられていますが、無在庫転売について禁止しているわけではありません。
Amazonの規約に違反しないやり方で実践すればこういった売り方もできるという事です。
ちなみに違法になるせどりについては以下記事を参考にしてみて下さい。
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せどりが違法になるケースついて理解しておこう【安全に稼ごう】
続きを見る
私が1年間実践していた経験を基に考えると正直おすすめできない手法です。
結局のところ、無在庫転売と言うのは購入者に迷惑がかかる可能性が非常に高いビジネスなんですよ。
そして出品者にとってものすごく影響するのは大切な販売アカウントがなくなるリスクが高いことです。
無在庫輸入をやめて1年後くらいにセラーリスト構築や分析のためフォルダ管理していたセラーを調べてみたんです。
なんとその数130セラーです(笑)半分以上は当時の塾生なのでまだ頑張ってるのかな~とチェックしていったわけですが、、
なんと登録130セラー中、現在販売できているセラーはたったの20セラーでした。
評価1がたくさんついてほとんどのセラーが停止になっていました。
・商品が届きません。
・在庫がない商品販売しないで!
・連絡がない・・・
上記コメントが多かったですが、気になったのは詐欺といった言葉がけっこう書かれてた事でした。
なんとも言えない思いになりましたね。当時本当にやる気を持って取り組んでいた方たちのアカウントが停止になっていたので。。。
転売ビジネスで稼いで現状を変えようと懸命に取り組んでいる人の大事な大事なアカウントを奪ってしまう手法。
スクール終了から1年で8割のアカウントが停止していた事実(自分調べ)
当時私が実践していた無在庫転売はそういった手法でした。
ちなみに販売できているセラーは無在庫継続中が10セラーほど、有在庫へ転身が10セラーといった感じでしたね。
私が実践している中古家電のセラーが1名もいませんでしたが。。
こういった経験があるので今は本当にアカウントを大切にしています。
あの無在庫輸入実践時に停止なり、閉鎖しなかったのは本当に運が良かったと思います。
どのプラットフォームで販売するにしても販売するためのアカウントは貴重です。
使えなくなったからといって簡単に作れるものではありません。
まとめ:無在庫転売のリスクは高すぎる、有在庫の国内せどりがおすすめ
私が経験したせどりにおける無在庫転売というのは違法ではないにしてもおすすめできないというのが結論です。
何よりもお客さんに迷惑がかかってしまう可能性が高い手法であることが、個人的に一番おススメできないところです。
もしかしたら私の知らない安全に実践できるやり方があるのかもしれませんが、現状私が思うに無在庫転売のリスクは特大だと思います。
本当にリスクなしで無在庫転売で稼げるのであれば、みんなやってますよ。
お客さんに迷惑をかけず安全に売れたら仕入れるを実現できる場合ですけどね。
せどりの手法はいろいろあり、それぞれの手法にメリットやデメリットがありますが、無在庫転売はデメリットがでかすぎです。そして難易度も高いです。
大事なアカウントを危険にさらさないよう有在庫転売を実践するのが良いですね。
今回は以上になります。